本葛(ほんくず)
『本葛』ってご存じですか?
こんにちは!
【花いかだ】料理人のヒロです!(^^)/🍃
葛(くず)って、ほんと~に昔の時代から
大切にされてきた、秋の七草のひとつにもなっています。
『つる』になっている植物。
山や里、日本全国どこにでも生えていて、
地面をつるの状態ではっている植物。
う~ん・・・
思い出しました!
『ジャックと豆の木』です。まさしく!
繁殖力がとても強くて、たくましい木です。
おそらく、みなさんも1度は見かけたことがあるかと思います。
特に根が強くはりますので、昨今では
世界で砂漠などの緑化や堤防(ていぼう)の
決壊防止に利用されたりしています。
自分はもっぱら、料理に利用させていただいておりますが・・・。(笑)
『葛の根』や春の『新芽の天ぷら』などはよく利用しています。
でも実は、主に料理に使われる葛の根は
もちろん、つるも葉も、はたまた花まで昔から利用されてきた植物なのです。

ここでは、我が【花いかだ】はもちろん!
特に和食料理人がよく使っている『本葛』について。
また、一般的には、同じデンプン質の
本葛粉、片栗粉、コーンスターチの違いなどについてお話ししますね。
まず、本葛については少し説明させていただきましたが・・・
実は、すべて無駄なく利用されています!
① 根について
風邪薬としてよく使われるので馴染み深いと
思いますが、葛根湯(かっこんとう)は『葛の根』が主成分。
また、葛の根のデンプンの量が1番多くなるのは、冬の極寒の時期。
いわゆる寒ざらしのデンプンを精製して本葛粉を作るのです!
ですので、専門の職人さんが作る本物の
本葛粉のデンプンは、とても貴重で高価な材料となるのですね!
② ツルについて
ツルの繊維も昔から布として活用されていて、最近では現代風の着物や
壁紙などのインテリアとしても楽しめられているようです。
また、ツルから生まれる工芸品も多くあるのですね!
③ 葉っぱについて
葛は、とにかく、たくさんあるので
(使い方、活用の仕方が手間がかかる)
草木染めとして最適な植物とされています。
また葛には、血液の浄化作用があるといわれ、健康茶としてもオススメなんです。
④ 花について
花の汁には、二日酔いをおさえる漢方薬としても重宝されています。
また、あま~い香りがする花は、ハーブティーやポプリにしても!
大変、喜ばれているようです。
花いかだでは、貴重な『本葛粉』は、ほぼ料理に使わせていただいています!(笑)
本葛粉・・・
奈良の吉野本葛が名産。
混じりけのない、純粋のものだけが『本葛』と表示されます。
サツマイモなどの粉を混ぜたものは『並粉』と表示。
本葛粉の特徴は、口当たりがなめらか、上品な透明感とつやがあります。
また、1度ついたとろみや弾力は時間がたっても失われることがありません!
栄養からみても離乳食にも最適です。
ジャガイモのデンプンから取れる片栗粉と
比べても鉄分が3倍以上もあるんですよ!
また、カルシウムも約2倍もあります!
そういえば、私の祖母も少し体調が悪くなると本葛をお湯でといて
葛湯(くずゆ)にして飲んでました。
本葛粉はスローフードを代表する、日本の大切な食材のひとつなのです。
使い方としては・・・
高価な『本葛』は特別な料理の時。
たとえば、自宅で手作りの『葛きり』を作りたいとか。
本物の『葛もち』とか、冷たいあんかけ風を作りたいときには最適だと思います。
片栗粉の場合は安価でたくさん使えるので、やはり、温かい料理のあんかけですね!
あとは、もちろん衣としての片栗粉の使い方は抜群ですよね。
ともろこしのデンプンのコーンスターチも、
衣として使ってもコクがでて食感が変わっていいですよね。
また、コーンスターチは蕎麦以外の麺とか餃子の皮作りの打ち粉としても最適です。
ひとつだけ、大切なのは・・・。
本葛粉にしても片栗粉にしても、あんかけにする場合の使い方ですが・・・
1度、水でといたあと粉が沈むまでしばらく置いて、うわずみの水を捨てるのです。
沈んでいる粉に再度、適量の水をいれて混ぜてください。
プラス、ダマにならないように、少しずつあんかけにしていくのですが・・・
必ず、1度、鍋を火からおろしてお玉で円を描くように混ぜてツヤをだすと、
大変なめらかな『あんかけ』ができますよ!
これをしないと、ダマができたり、粉っぽいあんかけになってしまうので💦💦
中華の料理人は手早くしてしまうのですが。。
あんかけの場合、家庭では、じっくりとするのがコツですね!
ちなみに、花いかだでは『本葛豆腐』にすべて使っています。(^^)/
季節で変化しますが・・・。
人参豆腐、アスパラ豆腐、南京豆腐、サツマイモ豆腐、落花生豆腐、蕎麦豆腐などなど。
などなど。
などなど。。(笑)
と、作り方などを紹介したいのですが。。
しばらく、お待ちくださいませ。(_ _)
今年は、また違った形で紹介できればと思っています! (^^)/
思うではなく、挑戦していきます。(笑)
たぶん・・・。(^^;)んね。
また、よろしくお願いいたします。(_ _)🍃